06/4月   市会水道委員会視察レポート
        横浜市水源涵養林視察
(山梨県道志村内)

桜木町駅近くにある、明治時代に敷設された日本最古の水道管のモニュメントを
ご存知の方が多いと思います。
日本に於ける近代水道の歴史は、イギリス人のヘンリー・スペンサー・パーマー氏の
指導により、ここ横浜ではじまりました。
今から120年も昔の、明治20年(1887年)の事でした。
当時は相模川から取水されていましたが、10年後の明治30年(1897年)には、
相模川支流の道志川から取水されるようになり、110年後の現在に至っています。
(道志川は山梨県南都留郡道志村から神奈川県相模原市津久井町へと流れる
相模川水系の一級河川です。)
大正5年(1916年)に、横浜市が横浜水道の源泉を守るため、
山梨県から山林約、2,800ヘクタールを取得し (道志村面積の36%に当る)、
横浜市水源涵養林として、この90年間管理保持しています。
道志村内には、さらに民有林3,700ヘクタールが(村面積の47%に当る)ありますが、
高齢化・過疎化による、人手不足で管理が行き届かなくなった山が増えており、
このままでは水源涵養機能が低下する危機に直面しております。
そこで、平成16年度より、市民協力事業として、横浜市水道局が主導する形で、
「道志水源林ボランティア事業」を実施しています。
私達、市会メンバーは、道志村水道局の方の案内で、
水源林の視察と管理作業体験を行ってまいりました。
水源林の主な管理作業は、

間伐 /混み合った林を間引き、陽光を入れて下草を生い茂らせるようにします。
枝打ち/枝を切り落とし、陽光を入れて、下草を生い茂らせる。

などです。
100年以前の昔から、横浜市民に豊かな水を弛みなく送り続けている、
道志村の豊かな森を守る事の大切さを、次の世代、
また、その先の世代にも伝えて行かなくてはなりません。
私、しみず富雄事務所でも、平成17年8月に、
水源涵養林視察ツアーを行い、多くの市民の皆様に、
横浜市民の生活を支えている道志村の水源林の大切さを感じて頂けました。
前述の、水源林ボランティアについては、
常時、水道局・区役所などで案内を行っております。
 
 獅子水栓写真


明治20年に横浜市が
イギリスから輸入し、
市内随所に設置され、
広く市民に愛飲されていた
獅子頭のデザインの
共用水栓です。
とても洒落ていますね。

道志村から届く水は、
当時、横浜港に寄港する
外国船の乗組員から、
「赤道を越えても腐らない水」
と絶賛されていたそうです。
   
マスコットのハマピョン
 
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